gymnoの自由談

音楽系、プログラミング系の内容 方針はいずれ

図書館で借りたヴィヴァルディのトリオソナタを聴いてみた

特に作品1の1は 初めてラジオを自力で録音したとき NHKベストオブクラシックの古楽祭の音源だったのだが ラスタジオーネ という団体だったかな コレルリの作品1の1とこの曲をならべて天使と悪魔 と称していたのを覚えている
ヴィヴァルディはなんといっても作品3 12曲の協奏曲から成る調和の霊感が代表作で あと作品8の最初の4曲 いわゆる四季が有名だし 実際どれかを残すとしたらそのへんになるのだろうけど もっと前のトリオソナタなんてのはコレッリぽくもありでもそのある種の荒々しさがコレッリにはない魅力があって結構好きだ
粗製乱造とよく揶揄される後期の協奏曲も オリジナル楽器で装飾ゆたかに演奏されるとかなり聞きごたえがある
朝のバロックで数曲採集したが なかなか接する機会がない
で 図書館で見付けたのでこのたびいそいそと聴いてみたのだが 驚くべきことにモダン楽器だった
コレッリもそうだけど そしておそらくテレマンもだけど モダン楽器は無理がある
よく響く教会や美術館などで前の音の残響を和音とするような素朴だが意外と精緻な曲のつくりは ヴィブラートをたっぷり効かせた演奏だとどうしても死んでしまう
バッハはかろうじて許容範囲 でもクレーメルでさえやはり楽器的な限界が時に苦しい
ということで途中で断念
それでも1の1はある種の感慨  なにせ15年くらい前の話だからね