gymnoの自由談

音楽系、プログラミング系の内容 方針はいずれ

ハッピーバースデー バッハ


ということで 
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13時半開場 14時開演
東京文化会館 小ホール
高橋悠治(Pf)
曲目
J.S.バッハ
 「音楽の捧げもの」より 3声と6声のリチュルカーレ
 パルティータ 第2番 ハ長調
 (偽作)ファンタジーとフーガニ短調 BWV905
ブゾーニソナチネ 第5番
高橋悠治:アフロアジア的 バッハ風(世界初演)

というのを聴いてきた
3声と6声がほとんど同じ速さだったり 主題のEs  ちょうどウェーベルンの編曲でトランペットが鳴るところが強調されていたり テンポは相変わらずきわめて局所的でフレーズごとに変わったり
パルティータも 踊りといえばそうかもしれないけど一定のリズムによるものでなく どこかの異星で演じられていそうな踊りのための舞曲といった趣
後半開始時に演奏者による作品紹介
ブゾーニは作曲と編曲という行為に区別をつけていなかった とか このソナチネはBWV905にもとづいているが そもそももと曲が偽作なので にせもののにせものである などと人を食ったコメントで会場を沸かせていた


アフロアジアは 正直よくわからなかった
パルティータ6番にもとづくらしく 実際フレーズなんかは確かにバッハのチェンバロ曲っぽいのだけれど ほとんど無調
アンコールにブゾーニのインディアンの旋律にもとづく何かを二曲演奏
曰く
インディアン といってもドボルジャークの新世界同様 自分で現地の生活の中で聴いたわけではなく 単に採譜された旋律を使っているだけ と彼らしいコメント
二曲目はかなり調性感が強くロマンチックだった


帰って昔の録音の復刻を聴く

前はグールド盤と比較していたから 同じくノンペダルとはいえかなり自由でやわらかい演奏だ と思っていたけれど 今日の演奏に比べるとかなりぱきぱきしている  
それどころか 部分的にはグールドより攻撃的かもしれない
お誕生日おめでとうございます