ギドン・クレーメル & クレメラータ・バルティカ室内管弦楽団
コンサートを聴きに行った
http://www.japanarts.co.jp/html/2007/chamber/kremerata/index.htm
マーラー:交響曲第10番より「アダージョ」 (編曲:H.シュタットルマイヤー&クレメラータ・バルティカ)
G. Mahler/ Arr. H. Stadlmayer and Kremerata Baltica: Adagio from Symphony No.10
(リーダー:ギドン・クレーメル Leading: Gidon Kremer)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ Op.134
D. Shostakovich/ Arr. M.Zinman and A.Pushkarev: Violin Sonata Op.134
(M.ジンマン & A.プシカレフ編曲によるヴァイオリン、パーカッションと弦楽オーケストラ版−日本初演)第1楽章:アンダンテ 1st Mov.: Andante
第2楽章:アレグレット 2nd Mov.: Allegretto
第3楽章:ラルゴ 3rd Mov.: Largo
(ソリスト:ギドン・クレーメル Soloist: Gidon Kremer)カンチェリ:リトル・ダネリアーダ (日本初演)
G. Kancheli: A Little Daneliada
(ソリスト:ギドン・クレーメル Soloist: Gidon Kremer)ピアソラ:ブエノスアイレスの四季 (編曲:デシャトニコフ)
A. Piazolla / Arr. L. Desyatnikov : Four Seasons in Buenos Airesブエノスアイレスの「夏」「秋」「冬」「春」
(ソリスト:ギドン・クレーメル Soloist: Gidon Kremer)
6月16日(土) 神奈川県立音楽堂
にて
県立図書館の隣だった 暮れにクリスマスオラトリオを聴いたところか
初めて聴く 生クレーメル
仙台にいたころは聴きたくても東京に出てくる勇気がなくてなかなか聴けなかった
今見ると どうやら中新田のバッハホールでも演奏するらしい って今日か
あんなたんぼばっかのところに行って仰天しないだろうか といっても仙台という町はイベントに飢えているらしいので多少遠いとはいえ客は集まるのだろう
会場は当然大入り満員 一度チケットを取り直したので座席は真ん中列のかなり左端くらい 演奏者たちはかなり小さく見える
木でできたホールで やわらかい響きが評判とのこと
最初のマーラーの出だしのソロは実に繊細に聴こえたし 22人の弦楽器ががんがん弾いている中でクレーメルのソロははっきりと識別できた 打楽器と弦楽器もうまく溶け合っていたように思う
が
CDで聴くとき どういう処理をしているか分からないけどソロの音は一段とくっきり聞こえる
そういうのに慣れたせいか 去年聴いた高橋悠治と古沢巌の演奏も音の届き方が弱いと感じた
実際には会場で周り中から音が届くわけだし目の前で弾いている臨場感はあるわけだし より音楽が身近に感じられてしかるべきなのだが 完全にオーディオ耳になってる 別に安物の再生機なので細部まで再現したり高度な補正をしているわけではないのだろうが あるいはだからこそそれに慣れて表面的な聴き方になってしまうのかもしれない
これは実に残念なことなので なんとかして耳をきれいにしたいと思うのだがどうしたもんかね
とりあえず
クリスチャン・ツィメルマン&ギドン・クレメール スーパーデュオ・コンサート
http://www.japanarts.co.jp/html/2007/duo/zimerman_kremer/index.htm
2007年11月18日(日)17:00開演 横浜みなとみらいホール <プログラムB>
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
これを聴くときにはもうちょっと真摯な聴き方ができるようになっていたい
今回の曲目の中ではマーラーでのソロ同士のかけあいが贅沢だった あれでプログラムを始めるのはどんなもんだろう 9番のフィナーレが死を前にした作曲者の告別の歌だとしたら10番はまさに死んだあとにむこうの世界から追加で届けて来た感じ 山月記の李徴か
ショスタコは最もおもしろかった
一楽章の冒頭のなんともユーモラスな不気味さといい 第二楽章で打楽器を交えたど派手な彼らしい踊り
カンチェリは変わった演出があったにせよ いまいち馴染めない曲調 ハッピーバースデイのアルバムとかルシネマでよく聴く種類のユーモアに満ちてはいたけど
ピアソラの四季は期待ほどではなかった 期待が過剰に過ぎたってのはあったと思う
なお 今回のコンサートはアンコールにちょっとした驚きが待っている
NHKが来ていたのでいずれテレビでも演奏されるだろうしネタバレはしない 実に興奮できるすばらしいアンコールだった