gymnoの自由談

音楽系、プログラミング系の内容 方針はいずれ

鎌倉再訪

友人が鎌倉で食するホットケーキの美味なるを最近宣伝していた
折しもとある知人が遊びに来ていたのでこれ幸いと鎌倉案内にでかけた
といって土曜 ひさびさに一日何もないのでのんびり油断していたら起きたのがすでに11時近く
朝食もろくすっぽ食べずに出発する
雨だったのはご愛嬌


12時 あいかわらず近い 以前と変わらず近かった すばらしい
北鎌倉は泣く泣く素通りして鎌倉駅に降り立つ 記憶より落ち着いたこじんまりとした印象
さて と件のホットケーキ屋を探すとすぐ目の前 こんな立地じゃ出遅れたかと心配したが 意外にもすんなり入れた  雨のおかげだ  うまくできてる
で 
ホットケーキ屋ではなく喫茶店か  カフェというより喫茶店
店内はソファが並んでアナログな機械が置いてあったりなんかして古風な感じ
奥にある中庭も飾っているわけではなく普通の個人の庭のような肩の力が抜けた感じ
文人が多く訪れたらしいがこういうところだとたしかに落ち着いて霊感もにじみだすのかもしれない
ともあれ名物ホットケーキを注文する 30分お待ちくださいとのこと 雨ゆえ急ぐ理由もなく ガイドブックなど眺めて時間を過ごす


到着
意外と小さい と思ったが二枚目に取り掛かるころにはやや持て余し気味
これはおやつにはきついだろうな
目がくらんでウィンナコーヒーなぞ頼んでしまったのもわざわいして それでもなんとか完食  もうホットケーキは当分いいや と思ったが 今こうして書いているとまた食べたくなる  


駅周辺でお茶を濁すつもりで 順路ともいうべき鶴ヶ岡八幡宮
あっという間だった  そういや大学時代だったか高校合唱部の面々でここに来たときはなぜか裏手から侵入したのだった 
池を眺める
すっぽん注意という警告にも関わらず 亀の子一匹みかけず  不信心ゆえか
意外に多様な鳥 よく慣れているが 要するにあさましいのだろう 小石を放ると次々に群がってきた   
境内ではちょうど10月にできたばかりのぴかぴかの舞殿で神前式の結婚式が行われていた
ひちりきやら笙やらが長二度のクラスターやそれぞれの楽器がちがうやりかたで同じメロディを奏するヘテロフォニーを古雅に演奏して聴き入る
しかし公開結婚式か なかなか緊張するだろうな  そういや結婚式に出席してちょうど一週間か  この一週間 決意もむなしく風邪でぶったおれていた
来週こそは


境内にはなんと神奈川県立美術館があるのだが
http://www.tokyoartbeat.com/event/2006/5EFC
イメージの迷宮に棲む 柄澤齊
という木口木版画家の回顧展を見に行く  それにしても変わった名字だ
版画なんてほとんど縁がなく ただ 大学の皿洗いバイトで一緒だった人が絵本の挿絵画家になりたくて今修行中であり その人の展示を見に行ったくらいだ
この日は運よく作家自身が館内でレクチャーしており これさいわいと聴く


実におもしろかった
アルビオンプレスというなんだか分からないけど名前のかっこよさげな印刷機械を持込み 銅版画と木版画の違いなどに触れつつ自作の解説を行う 
幸運だった  前回のコンサートもそうだけど 運よくよいものにめぐりあえる
かけあしで館内の展示をみて回る  
なかなか手びろく装訂や挿絵 詩画集など手がけており 実はかなりの有名人だったのだろうか 
緻密きわまりないタッチやそれを活かしたシュールなイメージを堪能する

帰りは大通りのひとつ脇にある商店街を小路にまよいつつなんとか帰り着く
亀や蛙の小物を売っている店などこじんまりして個性的な店が多く和む
閉店がやけに早いのも特徴的だったか  そういった意味でも昔ながら


鎌倉は日本のハムの発祥ということで ぶあついのを求めて夕食にした
まだ大仏もみていないし江の電にも乗っていないがどうにも見るところが多い