gymnoの自由談

音楽系、プログラミング系の内容 方針はいずれ

アワーミュージック

渋谷の宮益坂にあるイメージフォーラムという映画館に映画を観に行った
http://www.imageforum.co.jp/
ゴダールの アワーミュージックNotre Musique
http://www.godard.jp/

アワーミュージック [DVD]

アワーミュージック [DVD]

もうDVDが出ているのか もっとも現在上映されているのは再上映ということで すでに出遅れている  ゴダール的 などというつもりはないけど


昨日は合宿から帰った後 美術番組でフェルメール 江國香織原作の映画東京タワー 爆笑オンエア アニメ版七人の侍 などぶっ続けでテレビ漬け 
来週は月曜のグループ発表のあと 苛酷な講義漬けの毎日に加えて土曜は高橋悠治のコンサート 日曜は情報処理の試験 とたいへんもりだくさんで 準備が必要なものもいくつか  
そういったごたごたを全て放置して ほぼいつもの通勤時間に出発して渋谷へ
11時開演にたいして30分以上前に到着 このいつにない情熱はいったい何だ
整理番号1番 でもどうせ客はほとんどいないので意味なし 席は80くらいか 埋まっていたのは13 ほとんどオタクっぽい男で カップルが一組だけ うらやましい  って今日その場にいた人がここを見に来る可能性はあるわけか


今回の映画は ゴダールにしては例外的にわかりやすい という評判
勝手にしやがれでさえ5回以上見てようやくなにかつかめたが パッション以降は本当にちっともまったくわからん ストーリーの放棄とかやめてくれ
とはいえ 今回は映画館で見るということもあり なんとかなるだろう と期待
そして崩壊


わっかんねえええええ
イスラエルパレスチナ というおなじみの構図
ちょっと前にスピルバーグミュンヘンを見ているので 危険分子あつかいされるかもだが 先週ナルニア国物語を見ているのでだいじょうぶだろう
粗筋も わざわざ買ったパンフレットの前半だけ見て知っていた
しかしねえ  僕にとってはふつうにゴダールでした  やれやれ
寝ることはなかったけど ひたすら取り残されてた
ダンテの新曲を模した3部構成の最後 天国篇は とてもそれまでの暗さをはねのける力などなく ユーカリ的などこにもない青き清浄の土地のように感じた
これは皮肉か とさえ思った  若者への愛などどこにあるのか


パンフレットの後半には シナリオと称してセリフと簡単な動きと膨大な引用の出典が音楽まで含めて全て書かれていた
こんなのわかるか  というか ゴダール自身はわかっているのだろうか
それとも中近東に多少興味を持っていれば当然知っているべき文章なのだろうか
哲学 思想 政治 歴史 詩 
無理です  膨大すぎて出典を読んでみようという気すら起こらない


期待していた音楽 というか音響は たしかにテンションが高くてよかったけど 衝撃的というほどではなかったな などと思って解説書を読んだら すさまじいミキシングの嵐らしい
ガラス戸の向こう側の音を大きくしたり 風景の中の音を別々に録ってコントロールしつつ流したり    そうだったのか


映画館を出た後 突然の大雨
近くのスタバでスコーンをかじりながら以上のようにパンフを読む
なんかいろんな印象が遅れてやってきて しばらく店の外の人の流れを呆然と眺めていたり 建物を眺めたり  ちょっと世界が美しく見えたり
メンタートの計算ではないけど 頭の中のデータ構造が組み変わった気がする
今度見たらわかるかも


というわけで 来週また見ます 試験前日だけどね



  
愛の世紀も見たいが これは夜なんだよね 仕事帰りにはるばる渋谷まで訪れるか
http://www.godard.jp/ourmusic/ourmusicbakuretsutalkshow7.htm
間に合うか ということより終電対策が問題