gymnoの自由談

音楽系、プログラミング系の内容 方針はいずれ

透明迷宮 高橋悠治piano × 笠井叡dance

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%b3ް%e6%b1%c3
なんだかしらないけどすごい人なんだろうか 笠井叡
http://d.hatena.ne.jp/wbnt/20060126
もうはてなに報告があった  はやいな mixiでもひとつみつけた


研修を強引に18時に切り上げる  あまりにほかのひとがいいよいいよ という適当な感じなので 既にはじまるまえから戦力外かと身構えるが とりあえずややこしいことはあとまわしにしてみなとみらい線に飛び乗る
西国分寺っていったいどこだ  中央線の左の方で30分くらい いずみホールは駅のすぐ近く
と これだけしか事前にしらべず しかも横浜駅でJRに乗り換えるつもりが渋谷まで行ってしまい まあいいや とたかをくくったら見事に五分遅刻 帰りは武蔵野線とかよくわからん路線で複雑怪奇な迷路をたどったら たしかにこれだと間に合ったかもしれない 毎朝職場につくのが9時から9時4分までという(遅刻は5分から) 通勤時間が40分ほどであることを考えると奇跡的な精度で行動をしている癖がついたのか
おまけに受付で公演の名前を忘れてしまい  ここでやっているのはなんですか などと間の抜けた質問 そうそう 透明空間だった そんなこと覚えられるか  水牛ですか とでもきけばよかったか 招待客リストに浅田彰の名前があり ミーハーにも探したがわからなかった わざわざ近畿大からごくろうさま


入ったら立ち見状態 およそ300人のホール(数えた あほだ)でうしろにはビデオカメラが何台か  テレビで放送されるかも という噂も聞いた 見逃す予感
入ったときはピアノは現代音楽的な即興 さほど破壊的でなくて別にクセナキスブーレーズを弾くようなド派手なことはなかった ちょっと期待していたのだがまあやらんでしょうな  踊りは当初まったく意味不明
一時期弟が 麿赤児とかいう不気味な(菊次郎の夏に出てた)男の率いるダンス集団に凝っていてビデオなど持っていたが まったくもって意味のあることとはおもえず なかば理解放棄  手足を広げたりかがみこんだり足で舞台をひっぱたいたりとんだりはねたり カクカクとしたうごき ひたすら緊張していてすべての動きで弛緩がなかった とてもスマートでたいそうな身体能力だとはおもうが はてなのリンク先の人が書いているとおり 本など読まないとやはりわからないのだろう まあ高橋悠治のバッハを聴けるだけで満足だ


とおもっていたが わかるのとは違うがなんらかの意味があるというぼんやりとした感覚がかたちづくられてきた   じぶんで多少やってみれば理解もはやいのだろうが なにしろコーラス部の歴史にのこる身体能力の低さなので まあ頭の中だけにとどめておく 現代音楽とバロック音楽の共通点にちかい直接的な運動性らしきものが まあもちろん運動そのものなのだがある種の快感としてとらえられる感覚  まあやはり慣れだな


ピアノはそのうち想定の範囲内でバッハの平均律 即興 バッハのトッカータ 即興 サティのノクチュルヌ(ノクターン)4番 即興 なんかロマン派ぽい現代ぽい不思議な曲(リストの晩年でなければシューマンの晩年ではなかろうか ショパン風の甘い断片が無調風にグロテスクに組み合わされていた このへんの曲はよく知らない) 即興 ゴルドベルク変奏曲のアリア(やった!) 短い即興 おわり


ピアノのひきかたはあいかわらず  片手で一度に弾く音域はさほど広くなく 鍵盤をにぎるように弾く 全体さすがにかつてのクセナキス 端から端まで飛び回るが 両手は連携しあいお互いにリズムの上でも音程の上でもかなり関連しあっていた  さすがにばらばらにかんがえるのはめんどうなのだろう  そしてバッハとサティがひびきの上であまりちがわないというのはやはりおどろくにあたいする  


ダンスの興奮のしどころがわかってくると そしてピアノはそれなりにわかるし最近CDである程度予習もしているのでまあよく それぞれに集中しているとけっこう楽しめるが では二人の連携はとなると これはわからなかった  
お互いの盛り上がりが関連しあっているのだろうか 即興はまだしも既成曲となると ダンスの動きがはげしくなってもピアノに影響をあたえているようにはおもえなかった ダンスは常に即興なので多少ピアノに反応していたようには見えた でもたしかではない  そのへんのかけあいがわかれば興奮どころのさわぎではないのだろうが
最後にあいさつしていたのは八巻さんだろうか おつかれさまです


6月にまたやるらしい  どうやらおすすめです