gymnoの自由談

音楽系、プログラミング系の内容 方針はいずれ

水牛7月更新

相変わらず破壊的なたとえだ
http://www.suigyu.com/sg0507.html#08

アメリカが世界から憎まれれば 日本は隣国から憎まれる というような あちらで小藪がゆれれば こちらのポチが神社に参拝というような これは一つの鏡がすべての鏡を映し すべての鏡のこの鏡が映っているというインドラの宝石の網にくらべて 中心をもつ垂直の支配構造の科学

ブログブームとも相まって大量に言葉が浪費され あっという間にその価値が減じていく中で久々に読みがいのある文章だった
尤も基本的に言っていることは30年前と変わらない
一部(割合はともかく)の人を大いに刺激しそうな文章も 方向としてはさほど衝撃的でないのは それでも量的なテキストの爆発的な増加が多様性から質の向上にもつながっているのだろう
今まで発言権のなかった博学な人々がネット上で自論を展開している 
すでにそのメタさえ白けたムードで扱わざるをえない一方で 後先を考えずに一次的に欲望を刺激する営業精神は相変わらず世界を支配している

来年から社会に出ようってときにこんなことで音をあげていてもしかたがないが

それにしても5度より先に3度がヨーロッパに入ってきたというのはちょっと衝撃

http://www.suigyu.com/yuji/ja-text/2004/takemitsu-song.html
こちらに書かれた武満徹についての文章は 死の直後に書かれた極端に批判的な文章とは違って(屈折した感情のあらわれ?)音楽論としても同時代を間近で生きた人間の回想としても深い
2004年の文章とあるが 初めて見た気がする

1960年、日米安保条約締結に反対する「若い日本の会」のメンバーたち、江藤淳石原慎太郎浅利慶太谷川俊太郎大江健三郎、そして武満徹林光間宮芳生、1990年にかれらはどこにいた。

武満の演奏者たち、ピーター・サーキンは1967年にはヒッピーのように生きていた。鶴田錦史や横山勝也は邦楽の世界ではアウトサイダーだった。かれらはその後どうなった。

でも結局こういう方向に行くのね

武満徹全集小学館第5巻のために]

ぐは